【ネコちゃんのおしっこは、濃くなりやすい】
猫の祖先であるリビアヤマネコは、砂漠のような乾燥地帯で生活していました。
このため猫は、水分の摂取量が少ない状況でもうまく水分を節約し、体内の水分を保てるように身体がはたらきます。
つまり猫のおしっこは、少量の水分に老廃物を濃縮させることになるため、尿は色もにおいも強くなる傾向があるといえます。
しかし、おしっこが濃くなりすぎると、結石の材料となるミネラル分などが濃縮され、尿中で溶けきれず結晶になることがあります。さらにこの結晶がくっつき合うと尿路結石が形成されます。
【ワンちゃんの場合は、犬種やサイズとの関係も】
ワンちゃんの場合、犬種によって発生率が異なりますが、多くが小型犬種での発生です。
その要因として、大型犬と比べ飲水量が少ないことや遺伝があげられます。また、小型犬は室内飼育が多いため、おやつをもらう機会が多いこと、膀胱に長くおしっこがたまった状態になりやすいこと、運動不足により水分の摂取量がさらに少なくなりやすいことなど、結石ができやすい環境になりがちです。
■尿路結石の発生が多い犬種
尿路結石症になってしまうと、継続的な通院や投薬が必要となりワンちゃん・ネコちゃんはもちろん、飼い主さんにも負担となることが少なくありません。ですから尿路結石ができないように予防をすることがとても大切です。
次回は、尿路結石症にならないための予防法をお話ししたいと思います。